直接家庭ではなく、配水池をはさむワケ
浄水場できれいになった水は、どのような経路で家庭に届くのでしょうか。まず送水管を通って、配水池にいったん貯められます。そして、配水池から配水管を経由して私たちの家や学校に届きます。
ポンプ場の役割
高台の配水池から家庭へ送る際は、高低差を活用できますが、そもそも浄水場から山の上などの高台にある配水池へ水を送る際は、どうしているのでしょうか?
そこで鍵となるのが、ポンプです。水に圧力を加えることで、高い場所やアップダウンの激しい場所へも水を送ることができます。ポンプ場には、複数のポンプが設置されていて、事故があってもバックアップが用意されています。そのほか、川などの水源から浄水場に原水を取り入れるためや、マンションの高い階でも一定の水圧を確保するためなど、さまざまなシーンでポンプは役割を果たしています。
水害から私たちのまちを守るポンプ
ポンプの役割は、きれいな水を皆さんに送るためだけではありません。下水や町中に降った雨水を流す場面においても、重要な役割をしています。 台風やゲリラ豪雨の時は、海に近いところに水が集まり、水位が上昇し、川が逆流してしまうことがあります。そんなときに、ポンプで強制的に水を海方向へ押し出すことで、町中に水が溢れないようにしています。
このように、ポンプは水道・下水道、両方の面で私たちの生活を支えています。