施設全長1,100km?地道な水道管工事

街を歩いていると、「水道管の取りかえ工事を行っています」といった内容の看板を見たことがありませんか。水道管を新しいものに取りかえるため、ショベルカーで道路に穴をほったり、重そうな鉄の管をたくさんの人が運んだり・・・大変な作業です。蛇口をひねれば当然のように水道水が出るので、みなさんは普段意識することがないかもしれませんが、地中には網の目のように水道管がはりめぐらされているのです。

工事中は、道路が通行止めになったり、一定の時間水道が使えなくなったりすることで、迷惑だと思った人もいるかもしれませんが、実はとても大切な工事です。

でも、どうして水道管を交換する必要があるのでしょうか。また、なぜ水道管の取りかえ工事はこんなにも大変なのでしょうか。

どうして水道管を交換するの?

地中にある水道管は、実は、水圧や車の振動などによって、毎日ダメージを受けています。高度経済成長期にかけて多く整備された古い水道管は、ダメージが蓄積されているといえます。そんな中、特に気を付けなければならないのが、地震です。地震によって、地盤がズレてしまうと地中にある水道管も継手からすっぽり外れたりして破損してしまいます。そこで上下水道局では、古い水道管を、一定の地震であれば壊れない水道管(耐震管)に取りかえています。

耐震管は、地震が起こったときの地盤の動きに合わせて、管が伸縮したり曲がったりすることができるので、破損しにくい構造をしています。
私たちが安心していつまでも水道を使いつづけていくためには、こうした新しい水道管への交換が必要なのです。

水道管の工事が大変なワケ

水道管の取りかえ工事は、とても大変な工事です。加古川市内の水道管を全部合わせると、1,100kmもの長さになります。これは、加古川市から岩手県の奥州市までの距離と一緒です。この長さの水道管をすべて新しいものに変えようと思うと、とてつもない時間がかかることは想像がつくかと思います。さらに、水道管の工事では、通行止めや断水が発生するため、一度に広い範囲の工事をすることはできません。1年間で工事できる距離は約10kmほどだといわれています。安全安心な水道水は、こうした膨大な時間のかかる地道な工事によって支えられています。

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