加古川市上下水道局は、公共下水道の新たな維持管理手法として「ウォーターPPP」の導入を検討しています。
加古川市が目指す「ウォーターPPP」とは?
「ウォーターPPP」は、加古川市と民間企業が連携して公共下水道管を一括で管理・運用することです。具体的には、これまで清掃、修繕、改築・更新など下水道管の管理に必要な様々な業務を、細かく分けて短期で民間企業に発注していましたが、これらの業務をまとめて長期で発注する仕組みです。
※国土交通省のパンフレット「ウォーターPPP」って何だろう?はこちら
加古川市公共下水道の現状と「ウォーターPPP」導入について
加古川市では、昭和38年から下水道事業に着手し、現在の整備率は約99%に達していますが、早期に整備した下水道管は、耐用年数とされる50年を超え、改築・更新の時期を迎えています。今後、さらに下水道管全体の老朽化が進み、不具合箇所の改築・更新費用に加え、修繕や清掃に要する費用も増えていきます。また、人口減少の影響で下水道事業を担う人材も急速に減っていきます。こうしたなか、令和5年6月に内閣府から下水道事業を持続して運営するための方策として「ウォーターPPP」が提案され、全国的に推進されているところです。
加古川市でも、下水道を取り巻く課題に対応し、下水道事業が将来にわたって持続するために「ウォーターPPP」の導入が必要と考えています。

「ウォーターPPP」導入に向けたこれまでの取り組みと今後の予定について
令和5年度に、国から「ウォーターPPP」が提案されたことを受け、加古川市は「ウォーターPPP」導入の検討を始めました。
令和6年度には、国のモデル都市に選定され、国から派遣された専門家により導入に向けた調査を実施していただくとともに加古川市の現状に合った進め方やスケジュールを示してもらいました。これらの成果を基に、令和7年度は、「ウォーターPPP」導入の可能性をより深く調査するとともに、より具体的な検討を実施し、令和8年度に「ウォーターPPP」に参画していただく民間企業を募集し、早ければ令和9年度末から導入したいと考えています。
