水質基準

水質基準

水質基準について

「水質基準」とは、水道法により定められている水質に関する基準であり、水道事業者はこの基準に適合するような水道水を供給しなければなりません。水道基準は現在51項目あり、健康に関する項目(31項目)と水道水が有すべき性状に関する項目(20項目)に分類されています。

また、水質基準とする必要はないが、水質管理上留意すべきもので将来にわたり水道水の安全性を確保するための項目として、水質管理目標設定項目(26項目)が設定されています。

本市上下水道局ではこれらの項目について定期的に検査を行い基準等に適合している事を確認しています。

なお、詳細については厚生労働省の「水道水質基準について」を参照してください。

水質基準項目

(1)健康に関する項目(31項目)

生涯にわたる連続的な摂取をしても、人の健康に影響が生じない水準を基とし、安全性を十分考慮して基準値が設定されています。


区分 項目 基準値 説明
病原生物 1 一般細菌 100集落/mL以下 一般的清浄度を示す指標であり、平常時は水道水中には極めて少ないが、これが著しく増加した場合には病原生物に汚染されている疑いがあります。
2 大腸菌 検出されないこと 人や血温動物の腸管内に唯一特異的に生息する細菌であり、大腸菌が検出された場合には、他の消化器系伝染病菌が含まれている可能性があります。
重金属 3 カドミウム及びその化合物 0.003mg/L以下 河川水等に検出されることはまれですが、鉱山排水や工場排水などから混入することがあります。イタイイタイ病の原因物質として知られています。
4 水銀及びその化合物 0.0005mg/L以下 水銀鉱床等の地帯を流れる河川や工場排水、農業、下水などの混入によって河川水等で検出されることがあります。有機水銀化合物は水俣病の原因物資として知られています。
5 セレン及びその化合物 0.01mg/L以下 鉱山排水や工場排水などの混入によって、河川等で検出されることがあります。
6 鉛及びその化合物 0.01mg/L以下 鉱山排水や工場排水などの混入によって、河川等で検出されることがあります。鉛管を使用している場合に検出されることがあります。
7 ヒ素及びその化合物 0.01mg/L以下 鉱泉、鉱山排水、工場排水などの混入によって、河川水等で検出されることがあります。地下水では、地質により検出されることがあります。
8 六価クロム化合物 0.05mg/L以下 鉱山排水や工場排水(セメント)などの混入によって、河川水等で検出されることがあります。
無機物質 9 亜硝酸態窒素 0.04mg/L以下 自然界に広く存在しており、窒素肥料、腐敗した動植物、生活排水、下水に多く含まれています。高濃度に含まれると幼児にメトヘモグロビン血症を起こすことがあります。
10 シアン化物イオン及び塩化シアン  0.01mg/L以下  工場排水などの混入によって、河川水等で検出されることがあります。猛毒で有名な青酸カリは、シアン化カリウムが主成分です。
11 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素 10mg/L以下 自然界に広く存在しており、窒素肥料、腐敗した動植物、生活排水、下水に多く含まれています。高濃度に含まれると幼児にメトヘモグロビン血症を起こすことがあります。
12 フッ素及びその化合物 0.8mg/L以下 主として、地質や工場排水などの混入によって河川水等で検出されます。適量摂取は虫歯の予防効果があるとされていますが、高濃度に含まれると斑状歯の症状が現れることがあります。

13

ホウ素及びその化合物 1.0mg/L以下 火山地帯の地下水や温泉、工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがあります。
一般有機化学物質 14 四塩化炭素 0.002mg/L以下 化学合成原料、溶剤、金属の脱脂剤、塗料、ドライクリーニングなどに使用され、地下水汚染を引き起こすハイテク環境汚染物質として知られています。
15 1,4-ジオキサン 0.05mg/L以下
16 シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン 0.04mg/L以下
17 ジクロロメタン 0.02mg/L以下
18 テトラクロロエチレン 0.01mg/L以下
19 トリクロロエチレン 0.01mg/L以下
20 ベンゼン 0.01mg/L以下
消毒副生成物 21 塩素酸 0.6mg/L以下 二酸化塩素処理において、水中の有機物等を酸化するときに消毒副生成物として生じる。次亜塩素酸ナトリウムの主成分である次亜塩素酸イオンの分解でも生成される。
22 クロロ酢酸 0.02mg/L以下 原水に含まれる一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
23 クロロホルム 0.06mg/L以下
24 ジクロロ酢酸 0.03mg/L以下
25 ジブロモクロロメタン 0.1mg/L以下
26 臭素酸 0.01mg/L以下 オゾン処理及び消毒剤の次亜塩素酸生成時に不純物の臭素が酸化されることで生成されます。
27 総トリハロメタン 0.1mg/L以下 クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの合計を総トリハロメタンといいます。
28 トリクロロ酢酸 0.03mg/L以下 原水に含まれる一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
29 ブロモジクロロメタン 0.03mg/L以下
30 ブロモホルム 0.09mg/L以下
31 ホルムアルデヒド 0.08mg/L以下

(2)水道水が有すべき性状に関する項目(20項目)

水道水の生活利用上(色、濁り、においなど)、あるいは水道施設の管理上(腐食性など)障害が生ずるおそれのない水準として基準値が設定されています。

区分 項目 基準値 説明
32 亜鉛及びその化合物 1.0mg/L以下 鉱山排水、工場排水などの混入や亜鉛メッキ銅管からの溶出に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると白濁の原因となります。
33 アルミニウム及びその化合物 0.2mg/L以下 鉱山排水、工場排水、温泉などの混入により含まれることがあり、高濃度に含まれると、水の変色の原因となります。
34 鉄及びその化合物 0.3mg/L以下 鉱山排水、工場排水などの混入や鉄管に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると異臭味(カナ気)や、洗濯物等が着色する原因となります。ヒトの血液中には、0、53~1、11mg/㍑含まれています。
35 銅及びその化合物 1.0mg/L以下 銅山排水、工場排水、農薬などの混入や給水装置等に使用される銅管、真鍮器具などからの溶出に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると洗濯物や水道施設を着色する原因となります。河川水等で銅イオンが含まれる場合、他の重金属やヒ素などが含まれる事があります。
36 ナトリウム及びその化合物 200mg/L以下 工場排水や、海水、塩素処理などの水処理に由来し、高濃度に含まれると味覚を損なう原因となります。
37 マンガン及びその化合物 0.05mg/L以下 地質からや、鉱山排水、工場排水の混入によって河川水等で検出されることがあり、消毒用の塩素で酸化されると黒色を呈することがありますので、低い方が理想です。
38 塩化物イオン 200mg/L以下 地質や海水の浸透、下水、家庭排水、工場排水及びし尿などからの混入によって河川水等で検出され、高濃度に含まれると味覚を損なう原因となり、金属をさせる為、なるべく少ない方が望ましいです。
39 カルシウム、マグネシウム等(硬度) 300mg/L以下 硬度とはカルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主として地質によるものです。硬度が低すぎると淡泊でこくのない味がし、高すぎると硬くてしつこい味がします。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちを悪くします。
40 蒸発残留物 500mg/L以下 水を蒸発させたときに残る残留物のことで、主な成分はカルシウム、マグネシウム、ケイ酸等の塩類及び有機物です。残留物が多いと苦み、渋みなどを付け、適度に含まれるとまろやかさを出すとされます。
発泡 41 陰イオン界面活性剤 0.2mg/L以下 合成洗剤の主剤の一つである。生活排水や工場排水などの混入に由来し、高濃度に含まれると泡立ちの原因となります。
におい 42 ジェオスミン 0.00001mg/L以下 藍藻類と放線菌が産生する、かび臭の原因物質です。
43 2-メチルイソボルネオール 0.00001mg/L以下
発泡 44 非イオン界面活性剤 0.02mg/L以下 合成洗剤の主剤の一つである。生活排水や工場排水などの混入に由来し、高濃度に含まれると泡立ちの原因となります。
におい 45 フェノール類 0.005mg/L以下 工場排水などの混入によって河川水等で検出されることがあり、微量であっても異臭味の原因となります。
46 有機物(全有機炭素(TOC)の量) 3mg/L以下 有機物等による汚れの度合いを示し、土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水などの混入によっても増加します。水道水中に多いと渋みをつけます。
基礎的性状 47 pH値 5.8以上8.6以下 0から14の数値で表され、pH7が中性、7より小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。水素イオン濃度が10倍に変化するとpH値は1変化します。清涼飲料水の場合2、5、血液は7、4程度です。
48 異常でないこと 水の味は、地質又は海水、工場排水、化学薬品等の混入及び藻類等のプランクトンの繁殖に起因することがあります。
49 臭気 異常でないこと 水の臭気は、藻類等生物の繁殖、工場排水、下水の混入、地質等生物の繁殖に起因することがあります。
50 色度 5度以下 水についている色の程度を示すもので、着色する原因としてはフミン質、鉄やマンガンなどが考えられます。ビールは、1,020度位です。
51 濁度 2度以下 水の濁りの程度を示すもので、鉄が原因で濁度が高くなると色度も上がります。牛乳は、約67,400度位です。

水質管理目標設定項目(26項目)

区分 試験項目 目標値 単位
重金属 1 アンチモン及びその化合物 0.02g/L以下 半導体材料や合金等に使用され、化学工場排水や鉱山排水の混入により検出されることがあります。
2 ウラン及びその化合物 0.002mg/L以下(暫定) 天然に存在する主要な放射性元素の1つで、自然由来の他、核物質産業からの排出、ウランを含む肥料の使用により河川に混入する可能性があります。
3 ニッケル及びその化合物 0.02mg/L以下(暫定) メッキ等に使用され、鉱山排水、工場排水の混入やメッキの溶出により検出することがあります。
一般有機化学物質 4 1,2-ジクロロエタン 0.004mg/L以下 塩化ビニルモノマーの原料で、その他に殺虫剤、有機溶剤に使用され、地下水汚染を引き起こす物質として知られています。
5 トルエン 0.4mg/L以下 染料、香料、可塑剤、合成繊維、医薬品の原料等に使用されている物質である。
6 フタル酸ジ(2-エチルヘキシル) 0.08mg/L以下 ポリ塩化ビニルのフィルム、シート、機械器具部品、食品包装材や農薬、化粧品等に使用されている物質である。
消毒副生成物 7 亜塩素酸 0.6mg/L以下 二酸化塩素処理において、水中の有機物等を酸化するときに消毒副生成物として生じる。次亜塩素酸ナトリウムの主成分である次亜塩素酸イオンの分解でも生成される。

消毒剤

*1

8 二酸化塩素 0.6mg/L以下 水の消毒及び臭味の制御、セルロース・紙パルプ・小麦粉・油の漂白剤、皮革の洗浄、日焼け落としに使用されている。ヒトに対する暴露は、二酸化塩素処理を行った水道水が主要な暴露源であると考えられます。
消毒副生成物 9 ジクロロアセトニトリル 0.01mg/L以下(暫定) 塩素処理の際に遊離塩素とフミン質、藻類、アミノ酸が反応してできる副生成物である。
10 抱水クロラール 0.02mg/L以下(暫定) 塩素処理の際に遊離塩素とフミン質、塩化シアンが反応してできる副生成物である。
農薬 11 農薬類 1以下 *2 検出される可能性が高い農薬が選ばれ、個々の農薬ごとに目標値が設定されています。
におい 12 残留塩素 1mg/L以下 水道水中に残留する有効塩素のこと
13 カルシウム、マグネシウム等(硬度) 10mg/L以上~100mg/L以下 硬度とはカルシウムとマグネシウムの合計量をいい、主として地質によるものです。硬度が低すぎると淡泊でこくのない味がし、高すぎると硬くてしつこい味がします。また、硬度が高いと石鹸の泡立ちを悪くします。
14 マンガン及びその化合物 0.01mg/L以下 地質からや、鉱山排水、工場排水の混入によって河川水等で検出されることがあり、消毒用の塩素で酸化されると黒色を呈することがありますので、低い方が理想です。
15 遊離炭酸 20mg/L以下 遊離の状態で水に溶けている二酸化炭素のことで、量が多くなると腐食性が強くなる。地下水では、有機物質の分解により高い傾向にある。
におい 16 1,1,1-トリクロロエタン 0.3mg/L以下 ドライクリーニング溶剤、金属の洗浄剤、接着剤等に使用され、工場排水等により地下水汚染を引き起こす物質として知られています。
17 メチル-t-ブチルエーテル(MTBE) 0.02mg/L以下 ガソリンのアンチノック剤、溶剤等に使用され、ガソリンの貯蔵タンク等からの流出、交通事故、大気汚染などにより河川に混入する。
18 有機物等(KMnO4) 3mg/L以下 有機物等による汚れの度合いを示し、土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水などの混入によっても増加します。水道水中に多いと渋みをつけます。
におい 19 臭気強度(TON) 3以下 臭いの強さをあらわしたもの
20 蒸発残留物 30mg/L以上~200mg/L以下 水を蒸発させたときに残る残留物のことで、主な成分はカルシウム、マグネシウム、ケイ酸等の塩類及び有機物です。残留物が多いと苦み、渋みなどを付け、適度に含まれるとまろやかさを出すとされます。
濁り 21 濁度 1度以下 水の濁りの程度を示すもので、鉄が原因で濁度が高くなると色度も上がります。牛乳は、約67,400度位です。
腐食 22 pH値 7.5程度 0から14の数値で表され、pH7が中性、7より小さくなるほど酸性が強く、7より大きくなるほどアルカリ性が強くなります。水素イオン濃度が10倍に変化するとpH値は1変化します。清涼飲料水の場合2,5、血液は7,4程度です。
23 腐食性(ランゲリア指数) -1程度以上~極力0 水道水の腐食性の程度を判定する指標で、pHが低い、遊離炭酸が多い水道水等では腐食性が高くなります。
細菌 24 従属栄養細菌 2000個以下(暫定) 生育に有機物を必要とする細菌の総称である。
一般有機化学物質 25 1,1-ジクロロエチレン 0.1mg/L以下 化学合成原料、溶剤、金属の脱脂剤、塗料、ドライクリーニングなどに使用され、地下水汚染を引き起こすハイテク環境汚染物質として知られています。
26 アルミニウム及びその化合物 0.1mg/L以下 鉱山排水、工場排水、温泉などの混入により含まれることがあり、高濃度に含まれると、水の変色の原因となります。

*1 二酸化塩素を使用していないため、検査は行いません。

*2 検出値と目標値の比の和として算出します。

【最終更新日】2013年1月1日(火)00:00

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